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形が与えられたもの、
その時にはじめて目に映るもの。
形になった先から見えにくくなるもの、
こぼれ落ちていくもの。
音と音の間、
呼吸の間合い、
そのものの後ろに佇むものに目を向けて。
積み重なった、消化されずに浮き漂っているものに注視すること。
それは皮膚感覚に残っているもの、記憶のようなもの。
ひととき、形となって立ち上がって、また一続きのなかへ返っていく。



重力 ミクストメディア / 2016



彼方 −ハンガリー民謡より-